マーク式模試 化学 第1問 解説

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マーク式模試化学第1問の解説記事です。

まだ解いていない人はぜひ解いてみてくださいね。

問題はこちら

問1

a

選択肢中ではイソプレンのみが2つの二重結合を持ちます。イソプレンがシス型で付加重合した構造を持つポリイソプレンが天然ゴムであり, ゴム弾性を有します。一方トランス型で付加重合したものをグッタペルカといい, 弾性が小さく, 硬い物質です。

b

水と自由に混ざり合うのは, アセトンのみです。1-ブタノールで迷った人もいるかもしれませんが, 直鎖の1価アルコールの場合, 炭素数が3以下では水と自由に混ざり合いますが, 4以上になると溶解度に制限が出ることに注意しましょう。

問2 ①

周期表と元素に関する問題。遷移金属元素は3-11族の元素を指すので, ①は誤った記述であり, これが正解です。その他はいずれも正しい記述です。

問3

塩化ナトリウム結晶の単位格子とその密度に関する問題。単位格子の一辺の長さは2a+2b [cm]なので, 単位格子の体積は(2a+2b)3[cm3]です。一方,単位格子中にはNa+とClともに4個ずつ含まれるので, 単位格子中のNaClの物質量は4/NA[mol]です。さらにNaとClの原子量を用いると, 求める密度は

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となります。したがって正解は⑤です。

問4
水の状態図について問う問題。 水以外の通常の物質では①のように, 固-液平衡部分は圧力を上げるほど固体になりやすくなるのですが, 水の場合は②(および下図)のようなグラフであり, 圧力を上げるほど液体になりやすくなります。これはスケートの刃で氷が溶ける現象からも確かめられます。一方, 気-液平衡部分は下に凸の形のグラフですので, 正解は②です。

moshi3.png

問5 ⑤
硫酸を題材とした典型的な計算問題。まずは必要なH2SO4の物質量を計算します。 最終的に0.500 mol/Lの希硫酸を500 mL作りたいので, 必要なH2SO4

moshi6.png

であり、また必要な95.6%硫酸の体積をV[mL]とし, 与えられた数値を用いると

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と表せ, これを解くと, V=13.92…=13.9 mLと求まります。したがって正解は⑤です。

第1問の解説は以上です。

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