マーク式模試 化学 第6・7問 解説

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マーク式模試化学第6・7問の解説を行います。

まだ解いていない人はぜひ解いてみてくださいね。

問題はこちら

第6・7問は選択問題なのですが,どちらも解けるようにしておくのが理想的です。

第6問

問1

合成高分子化合物の重合方法に関する問題。

いずれも基本的な化合物なので, できなかった人もここで押さえましょう。

以下に①~⑥の化合物の重合方法について示しておきます。

① 付加重合 (モノマー:プロピレン)

② 付加縮合 (モノマー:尿素とホルムアルデヒド)

③ 縮合重合 (モノマー:エチレングリコールとテレフタル酸)

④ 縮合重合 (モノマー:ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸)

⑤ 開環重合 (モノマー:ε-カプロラクタム)

以上から, 開環重合で生成する化合物は⑤のみであり, これが正解となります。

問2

共重合で得られるゴムを題材とした計算問題。

まず, 共重合したブタジエン(分子量54)とアクリロニトリル(分子量53)の物質量をそれぞれx, 3x [mol]とおきます。

ここで, 共重合後のポリマーは重合前のブタジエン1molにつき1molの二重結合を持つので,

付加した臭素の重量より, x=1.6/160=1.0×10-2 [mol]と求まります。

したがって, 得られたポリマーの質量は,

moshi16.png

よって約2.1 gですから, 正解選択肢は③です。

第7問

問1

ヨウ素デンプン反応に関する問題。

ヨウ素分子が, デンプンに存在するらせん構造に包接されることにより呈色します。

選択肢中でこの反応を起こすのは, アミロース(デンプンのうち, 温水に可溶で直鎖状構造を持つもの)のみであり, 青紫色に呈色します。

したがって正解は③です。

ほかにヨウ素デンプン反応を起こす代表的なものにはアミロペクチン(赤紫色に呈色)やグリコーゲン(赤褐色に呈色)があるので, 合わせて覚えておいてください。

問2

タンパク質の構造に関する問題。「

酢酸で中和したのちに酢酸鉛(Ⅱ)水溶液を加えても黒色沈殿は生じなかった。」

という実験結果から, ペプチドには硫黄が含まれていないため, ペプチドを構成しているアミノ酸として硫黄原子を含むメチオニンはあり得ません。

したがって①が正解となります。

電気泳動で陽極側に移動したことから, ペプチドは負に帯電しているため, pH7付近で正の電荷を持つリシンもあり得ないと思われた人もいるかもしれません。

しかし, 実験結果はペプチド全体として負に帯電しているということを示しているにすぎず, 部分的にリシンが含まれている可能性も考えられるため, ③は正解となりません。

以上で無料マーク式模試化学第6・7問の解説を終わります。

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