2018年センター本試化学 解説 第1問

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センター試験の問題研究のために過去問を解きなおしています。
せっかくなので解いた過去問を解説していくことにしました。みなさんの過去問演習の参考にしてください。
記事の長さの都合上、大問1つごとに記事をわけて解説しますね。
今日からは2018年1月14日実施、最新のセンター試験化学です。
問題は著作権の都合上直接はらないので、お手数ですが公開している外部サイトを参照ください。
下に朝日新聞デジタルのリンクを張っておきます。
センター化学問題



第1問

問1 ②
陰イオンのうち最も質量数が大きいもの
という指定なので、まず陰イオンを探します。
陰イオンは陽子より電子のほうが多いものなので、ここでアとイに絞られます。
ウとオは電気的に中性で、エとカは陽子のほうが電子より多いので陽イオンです。
二つに絞られたので、アとイの質量数を比べましょう。
質量数は陽子と中性子の数の和ですので、
ア 16+18=34
イ 17+18=35
で、イの方が質量数が大きいことがわかります。
よって、正解は②となります。
問2 ①
アルカリ土類金属は周期表で2族に位置するもので、この位置は典型金属ですので①が誤りです。
② 典型金属で両性元素であるものはアルミニウムと亜鉛があります。
③ 正しい文章です。
④ 正しい文章です。
⑤ 鉄(+Ⅱと+Ⅲ)などが存在します。
問3 ②
単位格子の原子の個数の問題は落ち着いてかぞえあげていけば正解にたどり着けます。
この問題は上から見た図を書いてくれているので数えてみましょう。
層A 灰色部分の面積は円1個分になっています。層A上部と層A下部がつながっているわけですから、
層A2つあわせて1つの原子が含まれています。
層B 同じく灰色部分の面積は円1個分になっています。層Bは単独で単位格子内にすっぽりはいっていますから、
層B自体に1つの原子が含まれています。
よって、あわせて2つの原子が単位格子に含まれていることがわかります。
問4 ③
沸点とは、液体の飽和蒸気圧が外圧と等しくなる温度であるという正確な知識が必要です。
与えられたグラフから、80℃では飽和蒸気圧が0.5×105Paですから、
0.5×105Paのとき80℃で外圧と飽和蒸気圧が等しい(=沸点に達する)
ということがわかります。
また、大気圧(約1.0×105Pa)での水の沸点は100℃ですから、
この二つの点を通っているグラフを選べばいいのです。
当てはまるのは③です。
問5 ⑤
濃度を変換するときは計算しやすい溶媒量を自分で決めるとやりやすいです。
今回は溶媒1Lと決めます。
モル濃度がC[mol/L]ですので、この溶媒中の溶質の物質量がそのままC[mol]となり、計算がしやすくなります。
では、1Lの溶媒は何kgでしょうか。
(溶質を含めた)全体の質量から溶質の質量を引いて求めます。
全体の質量は、密度×体積で求めます。
1L=1.0×103cm3なので、
d[g/cm3]=d×103[g/L]
1Lを考えているので、全体の質量はd×103[g]
次に、溶質の質量は、先ほど溶質の物質量がC[mol]とわかったので、
C[mol]×M[g/mol]=CM[g]
従って、全体の質量から溶質の質量を引いて、溶媒の質量は
d×103-CM[g]
kgに変換するために1000で割ります。
(1000d-CM)/1000[kg]
よって、質量モル濃度は
C÷{(1000d-CM)/1000}
=1000C/(1000d-CM)[mol/kg]
問6 ⑤
⑤純物質をゆっくり冷却していくと凝固点より低い温度になっても凝固しないことがあり、これを過冷却といいます。
①正しい文章です。
②正しい文章です。
③不揮発性の溶媒が解けると沸点が高くなります(沸点上昇)。
④正しい文章です。
他の大問はこちらから。
第2問 解説
第3問 解説
第4問 解説
第5問 解説
第6問第7問解説

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