マーク式模試化学第3問の解説を行います。
まだ解いていない人はぜひ解いてみてくださいね。
問題はこちら
問1 ⑦
水への溶解に関する問題。
炭酸バリウム(炭酸カルシウムも)は水に不溶であり, 塩化銀(Ⅰ)(ほかに臭化銀(Ⅰ), ヨウ化銀(Ⅰ))も水に不溶です。
ここはしっかり押さえましょう。
また塩化銅(Ⅱ)は強酸HClと弱塩基Ca(OH)2の組み合わせと考えれば, 水に溶けて酸性を示すと判断できます。
したがって正解は⑦です。
問2 ④
11族元素に関する問題。
水酸化銅(Ⅱ)に水酸化ナトリウムを過剰に加えても溶解しないため,これが誤った記述であり, 正解は④です。
その他は正しい記述です。
ちなみに③,⑤の記述の化学反応式は以下のようになります。
ここもあわせて理解しておきましょう。
③ Ag2O + H2O + 4NH3 → 2[Ag(NH3)2]+ + 2OH–
⑤ Cu + 2H2SO4 → CuSO4 + SO2↑+2H2O
問3 ④
2族元素であるマグネシウムとカルシウムの性質の理解を問う問題。
選択肢ごとに見ていきます。
① 炭酸マグネシウムと炭酸カルシウムのどちらも水に難溶なので, 当てはまりません。
② 硫酸カルシウムは水に難溶なので当てはまりますが, 硫酸マグネシウムは水に可溶なので当てはまりません。
③ カルシウムの単体は橙赤色の炎色反応を示すので当てはまりますが, マグネシウムの単体は炎色反応を示さないため当てはまりません。
④ マグネシウムの単体は熱水と反応し, カルシウムの単体は冷水と(もちろん熱水とも)反応します。したがって, これが正解となります。
問4a ②
b ③
リンの同素体に関する問題。
この機会に黄リンと赤リンの性質を確認しましょう。
① 黄リンの保存法に関する記述ですが, 「石油中に」が誤りです。
② 黄リンの保存法に関する記述として適切ですので, これがaの答えです。
③ 赤リンに関する記述として適切ですので, これがbの答えです。
④ アルミニウムに関する記述ですから, 答えにはなりません。
⑤ 十酸化四リン(五酸化二リン)に関する記述ですから, 答えにはなりません。
問5 ⑤
未知の水和数を決定する問題。
硫酸カリウムアルミニウムn水和物(AlK(SO4)2・n H2O)の式量は262+18nであり、無水物の式量は262ですから, 加熱前と加熱後の重量の結果より, 以下の式が成り立ちます。
これを解くとn≒12であり, 正解は⑤です。
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