三角関数の微分について考えましょう。
ここではsinx/xのx→0の極限値が1であることは証明なしに用います。
証明は以下の記事にあります。
sinxの微分
微分の定義式
にあてはめて計算します。
sinxで微分の定義にあてはめると、
三角関数の加法定理を用いて展開し、sinxとcosxでまとめます。
ここで、
なので、
となります。
cosxの微分
cosxの微分も、sinxの微分と同様に定義から計算します。
加法定理を使いまとめるところまでsinxの微分と同じです。
ここで、
なので、
とわかります。
tanxの微分
tanxの微分は、定義にあてはめて計算するとややこしくなるので、三角関数の相互関係を使い
と変形します。
こうするとここまで計算したsinx,cosxの微分と商の微分法の公式
で微分しやすくなります。
練習問題
練習問題の略解
(1) y’=2sin(2x+3)
(2) y’=-3cos(3x-1)
(3) y’=2/cos^2(2x-7)
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