全体の配点
神戸大学文系数学の配点は、学部にもよりますが全体の配点が共通テスト・二次試験合わせて800点、そのうち二次試験数学の配点が75点~125点です。
配点全体の10~15%が二次試験の数学になります。
出題形式
神戸大学文系数学では、全問記述式で3問が出題され、制限時間は80分(1問あたり概ね25分)です。
出題範囲は数学ⅠAⅡBまでです。
難易度
神戸大学文系数学の難易度は、全体に標準レベルで難問はほとんど含まれていません。
神戸大学を受験するレベルであれば全く手も足も出ないという問題はほとんどないでしょう。
ただしそれだけに、高得点勝負になりやすく数学が得意な人と苦手な人では大きく差が付きやすいです。
頻出分野
過去3年の出題分野を表にまとめました。
また、2013~2022年の10年分30問の出題分野をグラフにまとめました。
(融合問題は複数に含まれるものとして計算する)
頻出分野は順に、
- 微分・積分
- ベクトル
- 場合の数・確率
- 数列
で過去10年の問題の70%はいずれかの分野にかかわっています。
特に微分・積分は2013年以降はほぼ毎年出題されています。
2021年は微分・積分の出題されない珍しい年でした。
神戸大学では過去5年分の入試問題と簡単な解答例・出題の意図を公式ページで公開しています。
簡単なものですが公式から出題意図を確認できるのは重要なことなので、ぜひみておきましょう。
微分・積分
放物線と接線、それらが作る図形の面積の積分計算が出題されます。
単なる放物線が出題されることは多くなく、図形と方程式との融合の他、絶対値付きの関数や文字の含まれた関数などやや複雑なものが多いです。
場合の数・確率
神戸大学の場合の数・確率の出題では、典型問題はそれほど多くなく、真新しい問題が多いです。
係数をさいころで決定した二次方程式の解や、係数をさいころで決定した方程式が円を表す確率など、融合問題のパターンが多いです。
融合された見慣れない問題が多い一方で、そもども場合が少なく純粋に数え上げられる問題の出現率が高いことも覚えておきましょう。
実際に単に数え上げるだけのものが最速になる問題も複数出題されています。
数列
見慣れないタイプの郡数列や真新しい漸化式の問題が頻出です。
具体的で小さな場合について書き並べると規則性が見つかるようなタイプの問題が多いので、とりあえず書き並べることを意識すると解決しやすいです。
対策
神戸大学文系数学は標準的な問題で構成されていることから、発展的な問題集をこなすよりは、
網羅的な問題集を繰り返しこなしより正確に解けるようにするほうが得点につながります。
手持ちの問題集で標準的な問題を解けるようにしましょう。
おまけ:文系範囲で解ける理系数学の問題
理系数学では主に文系範囲で解けない数学Ⅲの問題が多く出題されますが、中には文系範囲までで解ける問題も少なからず存在します。
文系にとってそのような問題は解いておく価値が高いので過去5年分から文系範囲で解ける理系数学の問題をまとめました。
2022年 なし(第5問が文系と同じような問題)
2021年 第3,第4問
2020年 第1問,第5問
2019年 第2問,第3問
2018年 第1問
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