旧課程のセンター過去問を解こう!旧課程センター化学の出題範囲を調べてみた

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みなさん、センター過去問解いてますか?

新しい問題を解くのも大事ですが、古い問題も解いておきたいですよね。

そんな古い過去問を解くときの悩みといえば

「旧課程の範囲が現過程とどう対応してるかわからない!」

ということ。

旧課程は現過程では範囲にはいってない内容が扱われてたり、逆に現過程の範囲に入っているのに旧課程では出題されない問題があったりします。

そこでわかりやすく旧課程と現過程の対応をまとめました。

この記事は化学基礎編です。

過程対応表

過程年度
現過程2015年~
旧課程2006年~2014年
旧旧過程1997年~2005年
旧旧旧課程1990年~1996年


※ただし、過程の移り変わりの年では浪人生用に一つ前の過程に対応した試験も行われる

どの問題を解くといいの?

  • 化学受験者

どの年についてもすべての問題が現過程の範囲に含まれるので、すべて解いて構いません。

ただし、旧旧過程以前は圧力の単位がPaではなくatmだったり、気体定数が変わってたりするので、そこは注意して解く必要があります。

  • 化学基礎受験者

過程によって出題が異なります。

「第〇問が現過程の出題範囲になる」といった明確な対応関係があるわけではなく、理論化学の大問の中でばらけて出題されているので必要な問題だけをピックアップして解いていく必要があります。

旧課程(2006年~2014年)

旧課程(2006年~2014年)の化学は「化学Ⅰ」と「化学Ⅱ」が学習指導要領で設定され、そのうち「化学Ⅰ」だけがセンター試験の出題範囲になっています。

全問必答で大問4題構成です。

出題内容は


第1問 物質の構造
第2問 物質の反応
第3問 無機化合物
第4問 有機化合物

となっています。

化学基礎受験者


第1問、第2問がおおむね現過程の化学基礎に対応しています。

第1問が物質の構造、第2問が物質の変化なのもほぼ同じです。


ただし、身の回りの物質に関する問題で無機化合物や有機化合物の内容が出題されていたり、第2問で化学基礎の範囲ではない電気分解が出題されていたりするので、それは各自の判断で
取り除く必要があります。


第3問と第4問はすべて化学基礎範囲外です。

化学受験者

すべて現行の化学でも出題されます。


ただし、理論分野の「化学結合」の一部(水素結合など)「結晶格子」「気体」「溶液」「反応速度」「平衡」及び 高分子化合物全分野は旧課程では出題範囲ない化学Ⅱで学ぶため出題されません。

無機化学、有機化学は問題数が異なる以外は現行過程と完全に一致しているのでそのまま利用することができます。

旧旧過程(1997年~2005年)


全問必答で大問5題構成です。

第1問 物質の構成
第2問 物質の構成、物質の反応
第3問 物質の反応
第4問 無機化合物
第5問 有機化合物


となっています。

化学基礎受験者

第1問、第2問、第3問がおおむね現過程の化学基礎に対応しています。


ただしそれぞれに化学基礎範囲外の問題が混ざるので、それは除外して解く必要があります。


また、第3問に無機化合物の出題がされる年もあります。


第4問と第5問はすべて化学基礎範囲外です。

化学受験者

すべて現行の化学でも出題されます。


ただし、「反応速度と平衡」「高分子化合物」全分野は出題されていません。

旧旧旧過程(1996年以前)


全問必答で大問5題構成です。

第1問~第3問 理論化学
第4問 無機化合物
第5問 有機化合物・高分子化合物


となっています。


理論化学に対応する分野が大問3問にばらけているのが特徴です。

化学基礎受験者


第1問、第2問、第3問に化学基礎の範囲に対応する問題が出題されます。


第1問がほぼすべて化学基礎の範囲で、第2問が半分くらいが化学基礎の範囲、第3問からは1問程度です。


第4問と第5問はすべて範囲外です。

化学受験者


すべて現行の化学でも出題されます。


出題内容は現行の化学とほぼ完全に一致しています。

結局どう解くの?

化学基礎受験者


それぞれの年に合わせて選ぶ手間がありますが、古い問題もとけば化学基礎全範囲を問題なくカバーできます。

化学受験者


現過程化学の範囲になくて旧課程で出題されている問題はないので、過去問は全部解いて構いません。


ただし、「反応速度と平衡」「高分子化合物」が旧旧過程までさかのぼらないと出題されません。


旧旧過程の過去問まで載っている問題集もそんなにないので、この2分野は問題集などで改めて勉強しないと不足です。


それ以外の分野はそれなりに出題歴もあるので演習量は不足しないでしょう。

まとめ

センター化学の古い問題と現過程の対応を説明しました。


センター化学では古い年の問題と似た問題が出題されることが多いので「範囲がちがうから・・・」


などといわずに旧課程の問題も解いてみてください。


きっと本番で役に立ちますよ!

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