大学入試共通テスト化学の出題パターンと難易度を研究しよう!

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2021年度入試からセンター試験が終了して大学入試共通テストが始まります。

でも受験生としては実際共通テストって何がどう出題されるのか、よくわからないですよね。

そこでこの記事では共通テストに先立って実施された共通テスト試行調査問題をもとに共通テスト化学の出題分野・パターンや難易度を分析しました。

共通テスト試行問題

共通テストに先立って問題の作成・正答率の分析などのために平成29年と平成30年に試行調査が行われました。

実質的に共通テストの過去問に近い扱いをすることができます。

大学入試センターの2回の試行調査の問題をリンクしておきます。

平成29年実施

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大学入試センターの公式サイトです。大学入学共通テスト情報をはじめ、国公私立大学および短期大学などの情報提供に努めています。大学入学共通テストの最新情報や、過去のデータ、研究開発活動、法人情報などをご覧いただけます。

平成30年実施

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大学入試センターの公式サイトです。大学入学共通テスト情報をはじめ、国公私立大学および短期大学などの情報提供に努めています。大学入学共通テストの最新情報や、過去のデータ、研究開発活動、法人情報などをご覧いただけます。

共通テスト化学の問題数は?

共通テスト試行問題化学は全体で5問の大問から構成され、各大問にテーマごとに2~3問の中問、さらに中問に2~3問の小問が設定されています。

中問内に設定されている各小問は互いに関連がないものもあれば、連動問題になっていて前の小問を間違えてしまうと次の小問も自動的に間違えてしまう構成になっているものもあります。

小問数は

平成29年試行調査:24問

平成30年試行調査:27問

です。

試験時間は60分なので、1問あたりにかけられる時間は

2分10秒~2分30秒程度

となっています。
中には数秒で解答できる単純な知識問題もありますが、

5分以上かかるような複雑な実験、作図問題も多く含まれているため総じて時間制約の厳しい試験といえます。

出題パターンは?

選択問題

(平成30年試行調査第1問より)

質問があたえられ、条件に当てはまるものを選ぶパターンの問題。

難易度は比較的低めで解答に時間がかからないのが特徴です。

正誤判定問題

(平成29年試行調査第2問より)


各文章の正誤を判定し正しいもの(間違っているもの)を選ぶ問題。

文章ごとの正誤を判定できればよい点では消去法がききやすいもののすべての文章を正確に判定しないと確実な正解にたどり着けない点では正確な知識を要求されるともいえます。

上記の問題のように現象の知識と化学的理論とを組み合わせる難易度の高い問題も多いのが特徴。

また以下の問題のように単純に正誤判断する前にそもそも前提知識を問うものが増えています。(この問題では問題分からそもそもCとDがわからないと解答できません。)

(平成30年試行調査第3問より 文章の一部省略)

計算問題

(平成29年試行調査 第1問より)

与えられたデータから計算して答えを導くタイプで、かなり多くがこのタイプ。

単なる公式を使うだけという問題もありますが、自分で解答への道筋を立てたり実験から必要な数値を読み取ったりと思考力を要する難問がセンター試験から多く出題されています。

立式から計算までかなり時間を要するためかなり解きにくい問題パターンで、とくに練習が必要といえるでしょう。

実験問題

(平成29年試行調査 第1問より)

実験を題材に化学知識・実験操作・計算などを問う問題。

実験問題は共通テスト試行調査では、センター試験に比してかなり多く出題されていて、全体の半分程度が実験に関する出題になっています。

中には教科書に載っていないような受験生にとって初見となる実験を題材にする出題もみられ、思考力・および習熟が要求されています。

また一つの実験から複数の小問を問われることも特徴といえるでしょう。

作図問題

(平成29年試行調査 第1問より)

与えられた実験データから作図を行い解答するタイプの問題

2020年までのセンター試験ではみられなかったものの2回の試行調査ではいずれも1問出題された共通テスト新傾向問題。

2021年の第1回共通テストでも出題の可能性が非常に高い形式。

作図、読みとり、計算という手間のかかるプロセスを複数踏むため時間がかかりやすく鬼門になりやすい出題といえるでしょう。

共通テストの難易度は?

共通テストはおおむね50点程度の平均点になるように作成するとの発表がなされています。

一方のセンター試験では60点程度の平均点になるように作られていたので、センター試験過去問に比べて大幅に難易度が上昇すると考えられます。

2015年以降のセンター試験でも化学は一番低いとして2017年に51.94点なので、「センター試験の難しい年よりさらに難しい」

レベルで出題されるでしょう。

実際試行調査の問題はセンター試験過去問に比べかなり難しくつくられています。

単純に難しい問題が増えただけでなく、易しい問題が減っており各大問に巧妙にちりばめられているため解けそうな問題を探し出すことも必要になります。

具体的にどのくらいの難易度になりそう?

平成29年試行調査及び平成30年試行調査では平均点はこのくらい。

平成29年35~40点程度
平成30年50.77点

(平成29年試行調査は平均点は非公開、各大問の公開されている正解率より推算。)

おおむね平成30年試行調査レベルの出題がなされると考えるのが妥当でしょうね。

分析のまとめ

共通テスト化学の試行調査を分析しました。

共通テストを制するには

  • 試行調査問題をよく分析する
  • 予想問題をたくさん解く

ことが重要ですので、しっかり分析してみましょうね!

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