この記事では純物質・混合物・単体・化合物の定義と見分け方についてお伝えします。
純物質と混合物、単体と化合物を分類する問題は特に化学基礎では頻出です。
さらに見分け方を覚えて入れば確実に正解できます。
ぜひ見分け方を覚えて帰ってください。
この記事では以下の例題をもとに解説します。
まずは「純物質」「混合物」、そして「単体」「化合物」の定義を確認しましょう。
「純物質」「混合物」の定義
すべての物質は大きく「純物質」と「混合物」に分けられます。
純物質・・・・・・一種類の物質だけからなるもの
混合物・・・・・・複数の物質が混ざっているもの
「単体」「化合物」の定義
「純物質」はさらに「単体」と「化合物」の二つに分けられます。
単体 ・・・・・・一つの元素だけからなるもの
化合物・・・・・・複数の元素からなるもの
「純物質」「単体」「化合物」の見分け方
次に見分け方をみていきましょう。
「純物質」は「単体」と「化合物」に分けられるので実質的には「化合物」「単体」「化合物」の3つを見分ければOKです。
「単体」の見分け方
単体は簡単に見分けることができます。
単体は
一種類の元素からなっているのでその元素の名前をそのまま使っている
ただし同素体の存在するものは区別のため元素名をそのまま使ってないものがあります。
(黒鉛、ダイヤモンド、フラーレン、オゾン、赤リン、黄リン、単斜硫黄、斜方硫黄、ゴム状硫黄)
逆にいえば、これらの同素体の9種類以外は元素名をそのまま使っていれば単体、そうでなければ単体でないと判断してOKです。
「混合物」と「化合物」の見分け方
あとは「混合物」と「化合物」を見分ければOK!
見分け方は
「混合物は化学式で表すことができない」
「化合物は化学式で表すことができる」
です。
混合物は様々な化学式で表される複数の物質で構成されるので、単一の化学式で表すことができないんです。
一方で化合物は一つの物質だけで構成されているので、化学式一つで表すことができます。
ある単体でない化合物が与えられたとき、化学式を書こうとして書けたら化合物、かけなさそうなら混合物。
と見分けられます。
例題を解いてみる
では見分け方をもとに例題を解いてみましょう。
手順は、
「単体」かどうか判断する→残ったものを「混合物」と「化合物」に分類する
という順序になります。
単体かどうか判断する
単体は元素名をそのまま使っているか、同素体として特別に名前のついている9種類かだけです。
例題からは元素名をそのまま使用した
「アルミニウム」「水銀」「アルゴン」「窒素」と
同素体として名前のついている
「黒鉛」「赤リン」「オゾン」が当てはまります。
化学式で書けるか書けないか調べる
残りは「塩化ナトリウム」「ドライアイス」「ナフサ」「塩酸」「空気」「水晶」 です。
これらの物質をそれぞれ化学式で書けるか書けないか調べていきましょう。
塩化ナトリウム: イオン式NaClと書けるので、化合物です。
ドライアイス:二酸化炭素の固体でCO2とかけるので、化合物です。
ナフサ:化学式でかけないので混合物です。
塩酸:化学式でかけないので混合物です。
HClではかけません!(HClは塩化水素、塩酸は塩化水素の水溶液です)
空気:化学式でかけないので混合物です。
(窒素、酸素、二酸化炭素などの混合物です)
水晶:SiO2でかけるので化合物です。
答
単体:「黒鉛」「アルミニウム」「赤リン」「水銀」「アルゴン」「オゾン」「窒素」
化合物:「塩化ナトリウム」「ドライアイス」「水晶」
混合物:「ナフサ」「空気」
まとめ
単体、化合物、混合物の見分け方は以上です。
このタイプの問題は見分け方さえわかっていれば確実に得点できます。
ぜひともマスターしてくださいね。
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