無機物質の分野では合金について学習しますが、合金全体としてではなく元素ごとにバラバラに登場するため、覚えにくいもの。
この記事では無機物質の分野で問われる7種類の合金についてまとめました。
合金とは?
合金とは2種類以上の金属や、一部の非金属を混合した混合物のことです。
合金にするともとの金属とは異なる性質を得られることから数多くの合金が製造され様々な用途に使用されています。
合金は高校化学の範囲では製法・性質などについてはトタンを除いて扱われません。
そのためトタン以外の6種類の合金は原料となる金属と合金名を丸暗記することになります。
一方でトタンについてはイオン化傾向などと関連させて性質を理解する必要があります。
トタン
鉄(Fe)の表面に亜鉛(Zn)をめっきしたものをトタンといいます。
トタンは腐食(酸化による劣化)しにくいという性質をもち建材に利用されています。
トタンが腐食にしくいのは、鉄の表面に亜鉛が存在するためです。
亜鉛は鉄よりもイオン化傾向が大きいので、仮に表面の亜鉛に傷がついて鉄が露出したとしても、よりイオン化傾向の大きい亜鉛が鉄の代わりに酸化されることによって鉄の酸化を防ぐことができるのです。
ブリキ
ブリキは鉄(Fe)とスズ(Sn)の合金です。
はんだ
はんだは鉛(Pb)とスズ(Sn)の合金です。
はんだ付けなどに用いられます。
青銅(ブロンズ)
青銅(ブロンズ)は銅(Cu)とスズ(Sn)の合金です。
黄銅(しんちゅう)
黄銅(しんちゅう)は銅(Cu)と亜鉛(Zn)の合金です。
ジュラルミン
ジュラルミンはアルミニウム(Al)を主成分とした合金の総称です。
アマルガム
アマルガムは水銀(Hg)を主成分とした合金の総称です。
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