高校物理の特徴と勉強法を解説します。
物理の特徴
他の理科3科目と比べた物理の特徴として以下があります。
- 公式が少ない
- 計算が難しい
- 得意苦手が極端に分かれる
公式が少ない
高校物理は公式が少なく全分野あわせても50程度しかありません。
そのため 暗記の必要な少なく記憶の負担は少ない科目です。
計算が難しい
高校物理は公式が少なく暗記負担が少ないのですが、その代わり公式を用いた計算が主で複雑なものが多いです。
得意苦手が極端に分かれる
物理はそのとっつきにくさ解りにくさから苦手な人が多いです。
一方で問題パターンが少なく、知識問題でマニアックなものが出題されることもほとんどないので、得意な人は高得点が安定します。
他の理科3科目(化学・生物・地学)と比べると得意苦手が極端に分かれる科目といえます。
物理の勉強法
問題演習を中心に勉強しよう
物理は公式の数が少なく覚えることは少ないです。
そのかわり、ひとつの公式の適用範囲がとても広くたくさんの問題を作れるので、公式を覚えるというよりは公式を使いこなす練習をするような勉強をする必要があります。
そのため教科書を使って覚えていくような練習よりは、問題ごとに公式の適用方法を意識しながら比較的易しい網羅系問題集をこなしていくのがよいでしょう。
力学から勉強しよう
高校物理は大きく分けて以下の5分野からなっています。
- 力学
- 電磁気学
- 波動
- 熱力学
- 原子物理
この中ではまず力学から始めるのがおすすめです。
力学はこれら5分野の中で特に出題頻度が高く、他の科目の土台にもなるため、まずは力学を重点的に勉強しておくことで今後の伸びが期待できます。
文字式計算に慣れよう
物理の問題では特に数値計算ではなく文字式の計算が多く出題されます。
5つ6つという大量の文字を処理させられる問題もざらにあるので、正確に文字式を扱えるように意識して練習しておきましょう。
微分・積分を使う?
専門的な物理では微分積分などの手段を用いて現象を解析していくということがあります。
高校物理でも微分積分を使った方が理解しやすいという内容も多々あります。
予備校などでも講師によっては微分積分を使った物理の授業があるかもしれません。
では実際に受験勉強をするときに微分積分を使うべきでしょうか。
これは人によります。
学習指導要領によると高校物理は微分積分は使わないことになっているので、大学受験までの問題は微分積分は使わずに解けるようになっています。
そのため必要か不要かでいえば、不要ではあります。
しかし微分積分を用いて考察するほうがわかりよい問題が多いのもまた事実です。
そのため、数学が得意だったり、大学でも物理を勉強したいと考えている場合で精度の高い物理の勉強をしたいという場合は微分積分を使った勉強をすることはありです。
しかしあくまで物理を専門的に勉強するつもりはなく大学受験を突破さえできればよいと考えている場合や、そもそも数学が苦手だというなら無理して微分積分を使うこともありません。
結局は好みで決めればよいです。
共通テストと二次試験の違い
共通テストと二次試験では出題に大きな違いがあります。
二次試験は比較的抽象的な計算問題などがおおいのに対して、共通テストでは身の回りの物理現象などを題材にした具体的な問題が出題されやすいです。
そういった面で二次試験対策の勉強だけでは共通テストに対応できない可能性が高いため、ある程度物理が得意でも共通テスト対策は別でしておくべきです。
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